レアメタルの一種で、鉄鋼用の添加剤としてニッケルやクロムと共に用いると、さらに高い強度を発揮し、産業機器や自動車などの構造材に用いられております。
また、塩化物に対し耐食性が増したり、熱間強度・耐酸性を増す性質があります。
硫黄と結合しやすい性質があり、石油から硫黄成分を除去する触媒にも使用されております。
潤滑を良くする効果として潤滑油に添加されることもあります。
妙中鉱業はモリブデン自社鉱山の採掘事業から歴史をスタートしました。エネルギー開発、化学プラント、そして身近な自動車に至るまでさまざまな分野でファインスチール化戦略が進められている今日、モリブデンは不可欠の素材として重要な役割を担っています。
当社は、原料である三酸化モリブデンからテルミット反応を用いてフェロモリブデンを製造しています。
創業から培われた製錬技術と原料調達ネットワークを駆使し、産業界の発展に貢献し続けて参ります。
三酸化モリブデン(MoO3)―フェロモリブデンの原料―
モリブデンは、自然界に主に二硫化モリブデン(MoS2)として存在しています。鉱山は、モリブデンのみ採れるプライマリー鉱床、銅の副産物として採れるバイプロダクト鉱床からなり、南北アメリカ大陸をはじめ環太平洋沿いに多く存在します。
産出された二硫化モリブデンは焙焼され三酸化モリブデン(MoO3)となり、当社のフェロモリブデンの原料として使用されます。
精錬されたモリブデンは、パイプライン、化学プラント、船舶、発電所(タービン)など、様々なところで使用されています。
身近なところでは、自動車部品にも使用されています。